懐かしい音楽は、認知症予防になる?

移動中に聴くのは、若いときに好きだった曲

このところ、移動中の車の中では、昔、若いときに好きだった音楽を聴いています。
まあ、昭和の時代の音楽ですが、歌謡曲ではなくて、ロックとか、ジャズとか、シャンソンとか。

若いころに聞いていた曲を聴くと、頭の中が、ぱあっといっぺんに、若いころに戻りますね。

ロックコンサートに行ったときの、熱気とか、高揚感とか、肌にあたる空気の感じとか。

ジャズのライブに行ったときの、ベースの音が響いて身体が振動する感じとか。

そういえば、銀巴里には、面白い照明があったなあとか。

その頃にあった出来事などを、いろいろ思い出したりして、気持ちはもう、若いころに戻ってしまいます。

もう、そのころの音楽を聴いているだけで、血沸き肉躍る、っていう感じです。

車の移動中に音楽を聴くだけで、身体中に血液がよく廻るような気がして、元気が出てきます。
職場に着いて、車を降りる頃には、「さあ、今日も一日がんばるぞ!」っていう気分になっているので、昔の曲を聴くのは、なかなかやめられませんね。

若いころを思い出すのは、脳の活性化に役立つ

実は、高齢者福祉の授業を受けたとき、先生がおっしゃるには、認知症になっていろんなことを忘れてしまっても、人生で一番エネルギーがあった20代のころの記憶は、ちゃんと残っているんだそうです。

その先生は、認知症のお年寄りのための施設でもお仕事をされているのですが、認知症の緩和のために、入所している皆さんが、若いころのことを思い出して、懐かしい話ができるようにと、施設の中に、駄菓子屋を再現したり、そのころ上映していた映画のポスターを貼ったり、施設の皆さんが若いころに使っていただろうと思われる道具を置いたりしているそうです。

そういうものを見ることをきっかけに、若いころのことをどんどん思い出して、会話がはずんだり、話をすることでもっと脳が活性化して、入所している皆さんたちが、イキイキと元気になるそうです。

ですからね、年配の人が、昔のことを懐かしんで、何度も繰り返し同じ話をすることは、悪いことじゃないんですよ。

それで昔のことを思い出して、脳細胞を活性化させてるんです。

何度もくどくど、おんなじ話ばっかりして、めんどくさいなあ、やめてほしいなあ…と思うかもしれませんが、多めに見てあげてください。

むしろ、さらに、「へえ、それはどんなことだったの?」と、聞いてあげれば、それに関することを思い出して、今度は別の話が聞けるかもしれませんよ。

どんどん若いころのことを思い出そう!

と、言うわけで、私が普段聞いているのは、若いときから好きだったミュージシャンの曲ばかりなのですが、そのミュージシャンたちも、みんな揃って、年齢を重ねましたね。

もう40年ぐらい、ずーっとファンをやってますが、皆さんとっくに還暦を通り過ぎました。

でも、まだ、元気いっぱいで、音楽活動を続けていてくれるので、嬉しいですよね。

一昨年は、そのミュージシャンがフェスに参加するのというので、なんと、夏のフェスに行ってしまいました。

地元でもかなり大きなロックフェスをやっているのですが、人が集まりすぎて、混雑するので、開催の期間はそのあたりには近寄らないほど、そういうものには無縁だと思って生きてきたのですが、もう、そのミュージシャンが出るなら、行かねばなりません。

ひとりで行くのは寂しいので、大学生の息子を連れて、2泊で行きましたよ。

初めての体験で、なかなか面白うございました。
ついでにいろんなところも観光できたし。

若者たちが夢中になるような、今どきのミュージシャンの音楽も、聴いてみると、いいですね。
ワクワクしてきます。

フェスで聴いたのをきっかけに、CDを買うようになった若いミュージシャンもいます。
その人たちの曲が、どんどんTVなどで流れてくるようになると、あー、注目されてきたんだなあと、ちょっと嬉しくなったりもします。