還暦同窓会、あれこれ/男性と女性は感性が違うから??その2

中学校の同窓会も無事に終了!

還暦同窓会の記念品は、結局、男子と女子では別のものを、それぞれ用意することになった話は、前回の通りです。

還暦のおじさん、おばさんたちなのに、「男子」「女子」は、変ですか??

でも、幹事たちが話し合いをしていると、もう、みんな、中学時代に戻って、「〇〇ちゃん!」とかニックネームで呼び合っていたりするので、「男子」「女子」っていう感じなんですよね。

まあ、大目に見てください。

男子の記念品は、前回の通り、千社札のデザインの木札で、1枚1枚、個人の名前が入るものです。
木札に根付け紐がついています。

せっかく作るのに、名前の漢字などが間違っているとがっかりしてしまうので、注文担当の幹事長は、名簿のチェックも入念にしていました。

一方、女子の記念品を発注するのは、私。

他の女子幹事の皆さんの意見を聞いて、みんなが貰って嬉しいものにします。

女子幹事からの意見は、

  • 校章を入れてほしい
  • デザインはお任せ

ということでした。

校章の使用許可と校章の清刷りは、母校から貰う

校章の原稿は、卒業アルバムの表紙からコピーすれば?という、女子幹事の皆さんからのご提案がありましたが、これはちょっと難しい。
卒業アルバムの表紙は布製で、校章は箔押しで描かれています。
ここからコピーしても、かすれていて、なんだかわけのわからない模様になってしまいます。

できれば、印刷用の清刷りが欲しいですね。

母校のホームページに、鮮明な校章が掲載されているかと思って、見てみましたが、使えそうな鮮明さと大きさのものは、掲載されていませんでした。

また、「ホームページに掲載されている画像や文章の著作権は、学校に帰属するので、使用にあたっては届を出してください。」と書かれています。

校章の画像も同じですよね。
いくら卒業生だといっても、勝手に使ってしまっては、いけないでしょう。

ということで、女子幹事の中に現役教師で、しかも母校の近くに住んでいるメンバーがいましたので、「キーホルダーのデザインに校章を使いたいので、許可をください。」というお願いと、ついでに、「校章の清刷りがあったらください。」というお願をしに行ってもらうことにしました。

たまたま母校の担当者は、彼女の後輩だったそうですが、お菓子の手土産を持参して、お願いに行ってくれました。

校章の清刷りを無事に入手して、本皮製のキーホルダーの作成を依頼できました。

依頼先は、オリジナルデザインのキーホルダーを作ってくれる、ロアさんという業者さんです。

本皮革製キーホルダーとストラップ製造 │ 大阪府豊中市のRoa(ロア)
https://www.roa.jp/

数多くの見本の中から、楕円形の金属プレート付きキーホルダーを選びました。
楕円形の金属プレートの、中央に校章を、その周囲にアルファベットで、「還暦記念」「昭和48年度卒業生」という意味の言葉を配置するというデザインにしました。

皮の色もいろいろ選べるのですが、還暦なので、赤にしました。
それにどうせ、これは女子だけの記念品なのだから、支障はありませんよね。

イメージはこんな感じです。
この写真は、ロアさんのサイトからお借りしてきたものですが、金属プレートのデザインが違うだけで、ほぼこんな感じです。

我ながら、良い感じに出来上がるなあと満足だったのですが、案の定、男子幹事の中からは、「俺もこれが欲しいな。」と言い出す人もいたぐらいです。

もちろん、出来上がったものは、女子幹事全員、大満足でした。

とてもよく対応してくださって、素敵なキーホルダーを作ってくださったロアさんには、大感謝です。

女子には理解できない、男子のキモチ

この一連の流れの中で、女子幹事の間でたびたび言われたのは、「男子のキモチはわからない」ということです。

  • なぜ、千社札の木札が良いの?
  • お洒落なデザインとは思えない。
    少なくとも私は、持ちたくない。欲しくない。
    木札と根付け紐では、耐久性も良くなさそうで、直ぐに傷んでしまいそう。
    記念品には向かないんじゃないの?

  • なぜ、一人ひとり、個人の名前を入れなくちゃならないの?
  • 同窓会のようなイベントは、出席者が最終的にどう変わるかわからない。
    ドタキャンの人もいるだろうし、間近になって参加できるという人もいるかもしれない。
    なのに、個人の名前を入れた記念品を作ったら、無駄になってしまうかもしれないでしょ。
    逆に急に来ることになった人には、お名前入りの記念品が渡せないかも。
    それに、人の名前って、いろいろな漢字があって、文字にこだわりを持つ人もいるだろうから、間違った漢字を使ってしまったら、折角の記念品も、貰って嬉しくないものになってしまうんじゃない?

    名前入りのストラップは、製作期間が必要ですから、急に参加になっても、追加で作ってもらうのは難しいですからね。
    もし、そういう人がいたら、女子用のキーホルダーを渡すことにして、女子用の皮製キーホルダーは、少し余分に注文することにしました。

    それから、千社札の木札のストラップは、女子用のキーホルダーと比べると、値段が倍以上するんですね。
    自分が個人的に作るとしても、ちょっと高いから要らないかなあ、と、思うような値段です。

    逆に、個人で作るのではなく、みんなから集める会費を使って作るから、思いきって値段の高いものでも買える、ということなのでしょうか。

    それにしても、けっこうなリスクを抱えてまで、個人の名前入りの木札ストラップを作りたいという気持ちは、女子メンバーにはとても理解できませんでした。

    直前になってから参加したいという同窓生は、結局いなかったのですが、やはりドタキャン男子は数人いましたので、作ってしまったストラップは、後日、同じクラスの幹事が責任をもって当人に届けることになりました。
    ついでに、宴会のキャンセル料がかかりますので、当日出席してもしなくても、会費は頂戴するということで。
    ここらへんはシビアですが、欠席した皆さんは、どなたも快く会費を納めてくださったようです。

    余分に作った女子用のキーホルダーは、男子幹事の中で、欲しいという人に原価プラスアルファでお買い上げいただき、後日開催された幹事の反省会の費用に充てられました。

    メデタシ、メデタシ。

    なかなか伝わらない、幹事の想い…

    しかしながら、当日の会場では、ちょっと寂しいなあと感じることもありました。

    記念品は、それぞれのクラスごとの受付で、参加費を受け取ったときに、同窓会のしおり(このしおりも、幹事が苦心して作成しました。)と一緒に手渡ししたのですが。

    受付した後、宴会が始まるまでの30分ほどの間、久々の再会を懐かしんで、ロビーのあちこちで談笑する姿が見られていましたが、その足元、ふかふかした絨毯の床に、記念品が一つ、二つ、と、落ちているんですね。

    旧友とのおしゃべりに一所懸命で、ついさっき受け取った記念品には、気がまわっていないのでしょうね。
    落としても、気がつかないようです。

    こういう時、確かに、男子の記念品は個人の名前が書いてありますので、「これ、落としたよ。」と本人に渡すことができるのですが、女子の記念品には個人名は書いてありませんので、誰が落としているのかはわかりませんね。

    男子用にせよ、女子用にせよ、幹事が喧々諤々、意見を戦わせながら、半年もの期間準備をして、作った記念品なので、幹事としてはそれなりの思い入れというものがあります。

    参加者の皆さんには、そういう想いって、きっと伝わっていないんだよなあ。

    まあ、参加してくれたってことだけで、嬉しいんですけどね。

    むしろ、「この同窓会を、かくも盛大に開催する準備をしてきてくれて、幹事の皆さんは大変なご苦労でしたね。」なんて思ってもらっても、かえって恐縮なのですが。

    当日、たくさんの参加者が、「来てよかった!参加して良かった!」と、思ってもらえる同窓会にできたのなら、それで万々歳。

    でもね、床に落ちている記念品を見つけたときは、正直、ちょっと寂しかったですよ。

    一所懸命作った「同窓会のしおり」が、閉会後の床に落ちているのを見たときも、ちょっと寂しかった。
    ただの紙切れだけど、持って帰ってほしかったなあ。

    と、いうわけですので、もし、これから、同窓会に参加する皆様、幹事を引き受けていなくても、ほんのちょっとでも、幹事のキモチに寄り添ってあげてくださいまし。