「手タレ」さんが、ヘバーデン結節とは!
へバーデン結節は、かなりしんどい
ちょっと前、ネットで流れてきた記事の中に、「手タレさんが、へバーデン結節になって、仕事を諦める」という内容の記事がありました。
手タレさんというのは、ご存知のように、「手」専門のタレントさんですね。
顔などは映りませんが、手だけがアップになる映像などで、専門に活躍している人たちです。
CMなどで、手がアップになるときの、その手の持ち主は、たいがいはそのCMに出演しているタレントさん本人ではなく、手タレさんの手だったりするようです。
手の専門のタレントさんですから、日常的に手の美しさには大変気を遣って、手入れも手間とお金をかけていると聞いています。
いつでも手袋で保護していたりと。
その美しい手のおかげで、仕事になっているのですから、そんな人がへバーデン結節になってしまったら、もう仕事にはならなくなってしまうでしょう。
というのは、実は、私もへバーデン結節なんです。
手の第一関節が、ものすごく腫れて、熱をもって、とにかく痛い。
最初のうちは、関節が倍ぐらいの太さに腫れあがって、ひどく痛いのですが、それが過ぎると、関節が太くなったまま、指が曲がってしまって、思うように動かせなくなったまま、固まってしまうのです。
そうなってしまったら、きっと、手タレさんの仕事はもうできなくなってしまうのでしょうね。
本当にお気の毒だと思います。
へバーデン結節は、病院に行っても治らない??
私がへバーデン結節になったのは、もう3年ほど前でしょうか。
左手の中指の第1関節が、赤く腫れあがって、とにかく、熱くて、とても痛いのです。
実家の母に見せると、「あー、それは治らないよ。」と言われました。
実は、母も同じようになって、当時通っていた整形外科の先生に見せたところ、「それは治らないよ。痛みが引くのを待つしかない。痛みが引いたときには、指が曲がってしまっているけど、仕方がないね。」と言われたそうです。
その言葉通り、母の手の指は数本が、妙に曲がってしまっています。
もう痛みは、既にないそうです。
でも、曲がったままの指は思うように動かなくて、細かい作業が苦手になったようです。
その時の私は、いやだー、こんな手になったら、困る。
それよりも、痛くて痛くて、耐えられない。
何とかならないもんだろうか。
そこで試しに、「へバーデン結節」でインターネットを検索してみました。
そこで分かったことは、
などなど。
病院に行っても治らないということなので、病院に行ってみることは諦め、患部を冷やす湿布薬を指に巻けるぐらいの大きさに切って、中指に巻き、その上を包帯で巻いておくことにしました。
水仕事には困るので、薄手のゴム手袋をその上からはめたりして、何とか痛みをやり過ごす毎日でした。
これが、腫れているときの左手の中指と薬指。
中指は、爪の弧がきつくなって、爪切りが使えない状態になっていました。
爪の厚さも、他の指よりも厚くなっていて、いろは不透明な黄色から薄茶色に変色しています。
この写真を撮った後、爪の色はさらに茶色になってきました。
中指の爪だけ、弧がきつくなっているのがわかりますか?
このころはだいぶ、中指の爪が茶色になっていました。
痛みもなおのこと、この指の状態がこのままだと悲しすぎると思いました。
漢方なら治るかも??
湿布薬と包帯をぐるぐる巻きにしているころ、ある勉強会に参加しました。
発達障害がある人は、感情が高ぶってコントロールできなくなったり、パニックになったり、あるいは注意力が散漫になって命を危険にさらすようなことがあるのですが、そういう症状を緩和するのに、漢方が役に立つかもしれない、という内容の勉強会で、中医(漢方のお医者さん)・薬剤師の先生を講師に招いたものでした。
その先生のお話の中で、ご自身が口の中に3㎝ほどのガングリオンができたとき、自分で処方した漢方薬を3か月ほど飲み続けて、大きなガングリオンが消えた、という体験を伺いました。
漢方で、身体の中の悪いものを体外に排出することができれば、出来物などは治るのだそうです。
その話を伺って、もしかしたら、へバーデン結節で変形した指も回復するのかな?と、思いました。
そして、勉強会が終わった後、先生を捕まえて、自分の手を見せて、「これも治ったりしますか?」とお聞きしました。
「やってみる価値はある。」というお返事と、「漢方の処方は、高価でハードルが高いと思われがちだけど、そんなに驚くほどは高くないよ。」
先生のお店は、隣の市の、江戸時代から続く由緒ある漢方薬局で、先生ご自身は講演などのため不在にしていることがおおいけれど、同じように薬剤師の奥様が相談に乗ってくださるというので、電話で予約して、お店に伺うことにしました。
行ってみると、分厚い漢方や中医関連の書籍が、所狭しと並んでいる薬局でした。
対面するカウンターの向こう、ガラスの向こうにある調剤室には、「千と千尋の神隠し」の釜じいの仕事場のような、壁一面の引き出しが見えました。
まずは問診、舌の様子を見たり、両手の血流や諸々を機械で測ったりしてから、薬を処方してくれることになりました。
「粉末の状態でそのまま飲めるものと、煎じて飲むようなものと、どちらが良いですか?」と聞かれて、なにせ、学習会のときに先生から「煎じて飲むのが一番効く」と伺っていたので、迷わずに「煎じて飲むのが良いです。」と答えてしまいました。
たぶん、漢方は効いている!
まあ、その折りのことはいろいろあるのですが、とにかく、煎じて飲む漢方薬を処方してもらって、飲み続けているうちに、中指の熱が引き、徐々に痛みも薄くなり…。
すぐに効くわけではないんですよ。
先生も、「ガングリオンは、柔らかいから、3か月ぐらいで消えたけど、へバーデン結節は、骨の毛変形だからね、硬いからもう少し時間がかかるんじゃない?」とのことでした。
結局、もう、3年ほど飲み続けています。
結論から言えば、あの、どうしようもなくなった中指の爪は、他の指と同じぐらいの弧にもどり、色も、他の指と同じような色になってきました。
もちろん、痛みはほとんどありません。
でも、太くなった第一関節は、未だ太いです。
でも最大に腫れていたころと比べると、3割ぐらい細くなった気もします。
もっと飲み続けていれば、もっと良くなるんじゃないかと、希望が持てます。
飲み始めたころは、本当に続けられるのか??と、自分でも自信が持てませんでしたが、習慣になると、なんだか、飲まないと気が済まなくなるんですね。
ということで、次回は、「漢方の煎じ方」などについて書こうと思います。
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